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テレホンメッセージ「救いの歴史」(68)イスラエルの民は、エジプトの奴隷状態から神様の導きによって救われました。そこから今度は、神様が約束して下さった「乳と蜜の流れる地」へ向かっての旅が始まりました。彼らが旅していったのは「荒れ野」です。それは決して、旅していくのに楽なところではありません。むしろ苦しいことの多い旅です。その荒れ野の旅は、神様を信じる信仰をもってこの世を生きる者が受けなければならない試練を象徴しています。その荒れ野の旅を見つめていきたいと思います。
出エジプト記第15章22節以下に次のようにあります。 この出来事が、これから荒れ野の旅路において何度も繰り返されていくことの始まりでした。イスラエルの民は、この旅路において、苦しいことがあるとすぐに文句、不平を言ったのです。それは、エジプトの奴隷状態からの解放を実現して下さった神様の大いなる恵みと、人間の力はとうてい及ばないような大きな力、大自然をも従わせる力を見たはずなのに、いざ目前に苦しみが迫ってくると、そんなことは忘れてしまい、疑いに陥ってしまうということです。それはとんでもない恩知らずです。しかし神様はそのような彼らに、その都度、救いのみ手を差し伸べ、彼らの歩みを守り導いて下さいます。イスラエルの民の荒れ野の旅は、この民の恩知らずと、神様の忍耐強い導きとによって織り成されていくのです。
牧師 藤 掛 順 一 |
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