富山鹿島町教会
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テレホンメッセージ

「救いの歴史」(23)

「救いの歴史」と題して、旧約聖書創世記についてのお話しをシリーズでしています。 アブラハムとサラの間に生まれたただ一人の子イサクは成人し、リベカという女性と結婚しました。そのいきさつは創世記第24章に語られています。アブラハムは息子の嫁を、生まれ故郷の親族の中から求めたのです。25章には、アブラハムが175歳で死んだことが語られています。彼は75歳の時に、神様から、「あなたは生まれ故郷、父の家を離れて、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。祝福の源となるように。あなたを祝福する人をわたしは祝福し、あなたを呪う者をわたしは呪う。地上の氏族はすべて、あなたによって祝福に入る」という約束を受けて旅立ちました。それから100年、様々なことがありましたが、結局彼はイサクという跡継ぎを与えられ、その結婚を見届けて満足の内に死んだのです。「あなたを大いなる国民にする」という神様の約束は、このイサクへと引き継がれたのです。 さて、イサクとリベカの間には、双子が生まれました。その出産の時のことが25章24節以下にこのように語られています。

月が満ちて出産の時が来ると、胎内にはまさしく双子がいた。先に出て来た子は赤くて、全身が毛皮の衣のようであったので、エサウと名付けた。その後で弟が出てきたが、その手がエサウのかかと(アケブ)をつかんでいたので、ヤコブと名付けた。 イサクとリベカに、エサウとヤコブという双子の兄弟が生まれました。弟ヤコブは兄エサウのかかとをつかんで生まれてきたのです。このことは、これからのこの兄弟の歩みを暗示しています。双子の兄弟の間の、複雑な争いと葛藤が展開していくのです。そしてその中で、神様の祝福が、不思議な仕方で継承されていくことになるのです。次回からは、このエサウとヤコブの物語を読み進めていきたいと思います。

牧師 藤 掛 順 一
[2000年2月21日〜3月5日]

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