富山鹿島町教会
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テレホンメッセージ

「救いの歴史」(65)

 エジプトを脱出したイスラエルの民を追って、エジプト軍の戦車部隊が迫ってきました。イスラエルの民は、前は海、後ろからは追っ手という、絶体絶命の危機に陥ったのです。動揺し、こんな目に遭うならエジプトで奴隷とされていた方がよかったと文句を言う民に、モーセは、「主があなたたちのために戦われる。あなたたちは静かにしていなさい」。と言いました。出エジプト記第14章21節以下を読んでみましょう。
モーセが手を海に向かって差し伸べると、主は夜もすがら激しい東風をもって海を押し返されたので、海は乾いた地に変わり、水は分かれた。イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んで行き、水は彼らの右と左に壁のようになった。エジプト軍は彼らを追い、ファラオの馬、戦車、騎兵がことごとく彼らに従って海の中に入って来た。朝の見張りのころ、主は火と雲の柱からエジプト軍を見下ろし、エジプト軍をかき乱された。戦車の車輪をはずし、進みにくくされた。エジプト人は言った。「イスラエルの前から退却しよう。主が彼らのためにエジプトと戦っておられる。」主はモーセに言われた。「海に向かって手を差し伸べなさい。水がエジプト軍の上に、戦車、騎兵の上に流れ返るであろう。」モーセが手を海に向かって差し伸べると、夜が明ける前に海は元の場所へ流れ返った。エジプト軍は水の流れに逆らって逃げたが、主は彼らを海の中に投げ込まれた。水は元に戻り、戦車と騎兵、彼らの後を追って海に入ったファラオの全軍を覆い、一人も残らなかった。イスラエルの人々は海の中の乾いた所を進んだが、そのとき、水は彼らの右と左に壁となった。主はこうして、その日、イスラエルをエジプト人の手から救われた。イスラエルはエジプト人が海辺で死んでいるのを見た。イスラエルは、主がエジプト人に行われた大いなる御業を見た。民は主を畏れ、主とその僕モーセを信じた。

 これが、主なる神様がイスラエルの民に見せて下さった救いのみ業です。主は海の水を左右に分けて道を作り、イスラエルを向こう岸へと渡して下さったのです。そして後から追いかけて来たエジプト軍の上に水は返り、彼らは全滅してしまいました。このようにして、イスラエルの民は完全に、エジプトの奴隷状態から解放されたのです。それはひとえに、主なる神様がイスラエルのためになして下さったみ業によることでした。自分の努力によってではなく、ただ神様の恵みと導きによって、彼らは解放されたのです。

牧師 藤 掛 順 一
[2001年11月12日〜11月25日]

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