礼拝において、マタイによる福音書第６章の、「主の祈り」を順番に読んでまいりまして、本日はその最後の祈り、「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください」です。私たちがいつも祈っている言葉で言うならば、「われらを試みに遭わせず、悪より救い出したまえ」です。私たちが祈っている言葉と聖書の言葉とを比べてみると、私たちが「試み」と言っている言葉が「誘惑」となっていること、私たちが「悪より」と言っているところが「悪い者から」となっていることに気づきます。

　「試み」あるいは「誘惑」と訳されている言葉は、「試験する、テストする」という言葉から来ています。試験、テストをすることによって、そのものがちゃんとしているか、本物であるかを確かめるという意味です。「試み」という言葉は「試験」の「試」という字を書きますから、そういう意味ではこれは相応しい訳であると言えるでしょう。「われらを試みに遭わせず」とは、私たちを試験しないで下さい、テストをして成績を明らかにするようなことをしないで下さい、と願う祈りなのです。誰だってテストを受けることはいやです。しかし私たちの日常の生活には、いろいろなテストがあります。学生時代は勿論のこと、学校を卒業してからだって、いろいろな資格を得るためのテストを受けるということがあります。そういう文字通りの試験を受けることはなくても、私たちはある意味ではいつも周囲からテストされながら生きていると言うことができるのではないでしょうか。仕事の上ではどれだけの業績を上げるかということでいつもテストされているようなものであり、家庭においても、どれだけよい夫であるか、妻であるか、よい父親、母親であるか、あるいはよい子供であるか、ということをいつも問われながら生きているのです。普段はそんなに意識していなくても、一旦何かがあると、そこで自分の職業人としての、家庭人としての、真価が問われていく、そういう試みを受ける場面が人生には多々あるのです。そういう試みにはなるだけ遭いたくない、遭わずにすませたいと私たちは思います。そういう意味で「われらを試みに遭わせず」という思いを私たちは持つのです。

　しかし、この祈りは、その「試みに遭わせず」ということを、神様に祈り求めています。つまり、神様から来る、神様との関係における「試み」のことが見つめられているのです。神様との関係、信仰においても、試みがあります。その試みによって、私たちの信仰の真価が問われていく、私たちの信仰がちゃんとしているか、本物であるかどうかが試されていくのです。信仰を持って生きることにもこのような試みがついてまわります。いやむしろ私たちの信仰の生活は、日々試みの連続であると言った方がよいかもしれません。そういう現実に目を開かれれば開かれるほど、「私たちを試みに遭わせないでください」という祈りを、日々真剣に祈らずにはおれなくなるのです。

　信仰における、神様との交わりにおける試みはどのようにして起ってくるのでしょうか。私たちが神様を信じ、その恵みに感謝して日々を平穏無事に過ごしている時には、それは起ってはきません。いや、試みは常にあるのだけれども、それが意識されません。しかしひとたび何かつらいこと、苦しいこと、悲しいことがあると、そこに信仰の危機が訪れます。それは一言で言えば、神様の恵みがわからなくなってしまう、ということです。平穏無事な生活の中では、そこに神様の恵みがあると思っていたのが、その生活が失われると、恵みも見失われてしまうのです。そこに試みが起ります。信仰の真価がそこで問われるのです。信仰が本物であるかどうかがそこで明らかになるのです。本物の信仰であれば、まさにそのようなつらい時、苦しい時、悲しい時にこそ、神様を信じ、寄り頼み、そこに支えを見出していくはずです。平穏無事な時にだけ神様を信じているというのは、本当に信じていることにはならないのであって、それはただ自分の平穏な生活を失いたくない、そのために神様を利用しようとしているだけです。そういう理屈は誰にでもわかるのです。しかし私たちは、苦しみにあう時に、やはり神様の恵みがわからなくなってしまう。それが感じられなくなってしまうのです。そしてさらには、いったい自分が信じてきた神様など本当にいるのか、信仰は一時の気の迷いだったのではないか、などと思うようにもなってしまうのです。苦しみがそのようにして信仰の試みとなってしまうことがしばしば起こるのです。

　信仰の試みとなる苦しみは、病気とか事故とか災害とかの物理的な仕方で起こることもあるし、人間関係において起ることもあります。それは教会の外の、世間における人間関係の中でのみ起ってくるわけではありません。教会の中で、信仰者どうしの交わりの中でそういうことが起ってきます。教会でどうしてこんな目に遭わなければならないのか、ということがあるのです。そこにはますます深刻な試みがあります。私たちはみんな罪人なのです。その罪は、神様の独り子イエス・キリストが十字架にかかって死んで下さらなければ赦され得ないほどに大きいのです。そういう罪人であるからこそ、そして主イエスによってその罪を赦していただいたからこそ、私たちはこうして教会に集まり、信仰者として生きているのです。そのことはみんな知っているはずです。それなのに、「あの人のあの発言は赦せない」とか、「あの人に傷つけられた」という思いが起るのです。それはまさに信仰の試みです。そこでこそ、私たちの信仰の真価が問われているのです。先週は、主の祈りの第五の祈り、「われらに罪を犯す者をわれらが赦すことく、われらの罪をも赦したまえ」を学びました。まさにこの祈りを本当に祈ることができるかどうかを、私たちはこのような試みの中で問われていると言えるでしょう。この祈りを祈れないと言ってしまうならば、私たちは神様による罪の赦しの恵みを信じるのではなく、自分の思い、自分の恨みや憎しみの思いの方を優先させて生きているのです。それは信仰を捨てるということです。私たちは日々そういう信仰の試みの中にいるということを意識しなければならないでしょう。

　そのように見てくると、試みというのは単なる苦しみではなくて、私たちを信仰から、神様から引き離そうとする誘惑でもあるということがわかります。誘惑と訳されることにも理由があるのです。誘惑と言うと、何か楽しいこと、でもいけないことへの誘いというイメージがあります。「つい誘惑に負けてふらふらと」というようなことです。しかし私たちが受ける一番大きな、また一番深刻な誘惑は、神様の恵みから私たちを引き離し、神様のもとで生きることをやめさせようとする誘惑なのです。その誘惑のことが、本日共に読まれた旧約聖書の個所、創世記第３章に語られているのです。ここには、最初の人間アダムとエバが蛇の誘惑に負けてしまった話が語られています。私たちが受ける信仰の試みの本質がここに描かれているのです。

　蛇はまずこう語りかけています。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか」。神様は、エデンの園に人を住まわせ、そこに生えている木の実を自由に食べてよいとおっしゃいました。ただ、園の中央にある「善悪の知識の木」の実だけは食べてはいけないと言われたのです。このことは、神様の下で生きる人間の本来の姿とその生活を象徴的に表わしています。神様の下で生きる人間は、神様の豊かな恵みに養われているのです。そして神様は人間に、大きな自由を与えておられます。その中に、一つの小さな禁止、これだけはしてはいけない、ということがあるのです。神様の下で人間は、大きな自由を与えられて生き生きと、のびのびと生きることができるのです。そしてそこには一つの小さな禁止があります。ここを踏み越えてはならないという一線があるのです。それが、神様の下での人間の本来の生活でした。ところが蛇はそのことをよく知った上で、「園のどの木からも食べてはいけない」と神が言っているかのように語りかけてくるのです。神はそんなひどいことを言っているのか、神のもとで生きることは窮屈な、がんじがらめに縛りつけられて、何の自由もない生活ではないか、そんな生活はさっさとやめたらどうか、と蛇は言いたいのです。人間はこの蛇の誘惑に最初は抵抗します。「いえそんなことはありません」と言うのです。すると蛇は今度は別のことを言ってきます。「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ」。善悪の知識の木の実を食べても、死ぬことはない、神がそれを食べたら死ぬと言っているのは嘘だ、あなたがたがそれを食べてしまうと、あなたがたも神と同じように善悪を知る者となってしまうから、つまり神と対等の者になってしまうから、そうさせないために神はこれを食べるなと言っているんだ。神は自分一人がお山の大将でいるために、あなたがたをいつまでも自分の下に、奴隷のように縛りつけておくために、あの木の実を食べるなと言っているんだ。神の下で、神を信じて生きるというのはそのように不自由な、束縛された生活だ、そんなことはやめて神から自由になったらよいではないか。この実を食べてしまえば、あなたがたは神と対等になり、自由になれる。何でも自分の思い通りにできるようになるのだ。それが蛇の誘惑の意味です。ですから蛇がここで言っていることは首尾一貫しているのです。神を信じて、従っていても、何もよいことはない、つらい苦しい不自由な生活でしかない、神から自由になって、自分の思い通りに生きたらよいではないか、ということです。人間はこの誘惑に負けて、禁断の木の実を食べてしまうのです。

　これが試みの本質です。私たちは、様々なことによって試みを受けますが、結局問題になっているのはこのことなのです。苦しみ悲しみ不幸にあう時に、神様の恵みが見えなくなってしまい、神様なんて本当にいるのだろうかと思ってしまう、そこには、神様を信じていても何にもならない、何もよいことはない、束縛されるばかりで、本当の助けにはならない、だからそんなことはやめてしまえという誘惑があります。教会において、その人間関係においていやなことがあったり、傷つけられたりすると、教会なんかに行っているからそんな目にあうのだ、そんな関わりは持たずに、もっと自由にやったらよい、その方がずっとのびのびとできるし、嫌な思いもしなくてすむ、という誘惑が生じてくるのです。あるいはそこで私たちが、「あの人は赦せない」という恨みを抱く、それは、「われらに罪を犯す者をわれらが赦すごとく、われらの罪をも赦したまえ」と祈ることを求めておられる神様のみ心に従うのではなくて、自分の気持ち、思いを第一にしていくということです。それは蛇の誘惑によってアダムとエバが、神様と肩を並べて、ということは実は自分が主人になって、神様からは独立して生きていこうとしたのと同じことなのです。そのように、私たちを、神様から引き離し、神様のもとで生きることをやめさせ、自分が主人となって、自分の思い通りに歩ませようとする誘惑を、私たちは日々受けているのです。

　ですから、試みとか誘惑によって私たちが陥るのは、単に何かしてはならない悪いことをしてしまうということではありません。試みや誘惑は、私たちを神様から引き離すものです。具体的に何も悪いことはしていなくても、心が神様から離れ、神様なしに、自分一人で生きていこうとしてしまうなら、そこで私たちは試み、誘惑に陥ってしまっているのです。そのことを見つめる時に、この祈りの後半の「悪より救い出したまえ」の意味がより深く理解されていきます。これは単に何かの悪、悪いことをしてしまわないように、という祈りではないのです。聖書では、「悪い者から救ってください」となっています。「悪」とも訳せるし、「悪い者」とも訳せる言葉が原文には使われているのです。しかし内容から言えばこの祈りは、「悪いことをしてしまわないですむように」というよりも、「私たちを神様から引き離そうとする悪い者の誘惑から守ってください」ということなのです。そういう意味では、「悪い者から救ってください」というこの訳はよいと思います。その場合の「悪い者」は、「悪い人」というだけではなくて、まさにアダムとエバに語りかけたあの蛇に象徴されているサタン、悪魔のことが意識されます。悪魔というのは、ホラー映画などに出てくるようなあんなものではありません。あんな悪魔はまだかわいいものです。本当の悪魔は、私たちの心に、様々な機会を用いて、神様を信じることは無意味だ、束縛でしかない、そんなことはやめて自由になったらよい、自分の思い通りに生きたらいい、とささやきかけてくるのです。それこそ最も質の悪い、本当の意味で恐ろしい悪魔なのです。その悪魔の力から救い守ってくださいと祈り求めるのがこの祈りなのです。

　主イエス・キリストは私たちに、このような試み、誘惑に遭わせず、悪い者から救ってくださるように神様に祈り求めることを、最も大事な基本的な祈りとして教えて下さいました。それは、主イエスが、私たちの弱さ、私たちの信仰の脆さ、不確かさをよくご存じであり、そのために心を配って下さっている、ということを示しています。試み、誘惑に「遭わせず」という言葉にそれがよく現れています。試み、誘惑に打ち勝つ力を与えて下さいと祈るように教えられているのではないのです。「遭わせず」とは、できればそこから逃げたい、戦わないで済ませたいということです。勇ましい話ではありません。試みと戦って打ち勝つところに信仰の成長がある、という考え方もあるでしょう。そういうことからすれば、こんなふうに逃げていてはいつまでも信仰は成長しない、もっと積極的に試みと戦っていかなければだめだ、ということにもなります。しかし主イエスは私たちにこのように祈るようにお命じになりました。それは私たちの弱さを配慮してのことです。主イエスは私たちが、私たちの信仰が弱く脆いものであることを心得ていて下さるのです。弱い者に、その力以上の訓練を施しても、強くなるより前につぶれてしまいます。主イエスは私たちのためにそういう配慮をして下さっているのです。この祈りを、イザヤ書第４２章３節の「傷ついた葦を折ることなく、暗くなっていく灯心を消すことなく」という言葉と合わせて説き明かしている説教がありました。その通りだと思うのです。

　しかし、それだけで問題は解決しません。主イエスは私たちの弱さを思いやって下さって、「試みに遭わせないで下さい」という祈りを教えて下さいました。しかしそう祈ったからといって、それで私たちの歩みから、試みが、誘惑がなくなってしまうことはありません。この祈りさえ祈っていれば、試み、誘惑に遭わずにすむ、というようなものではないのです。この祈りを祈ろうと祈るまいと、私たちが神様を信じ、主イエスに従って生きていこうとする時に、そこには必ず様々な試みが、誘惑が襲いかかって来るのです。それならば、この祈りを祈る意味はどこにあるのか、ということにもなります。その意味はただ一つ、私たちが試み、誘惑にさらされつつ生きるその歩みに、主イエス・キリストが共にいて下さるため、ということなのです。

　主イエスは、いよいよ十字架の苦しみと死とに向かおうとしておられた時、ゲッセマネという所で、「父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください」と祈られました。それは、迫って来ている苦しみと死とを受けないですむようにして下さいということです。十字架の死は、主イエスにとっても厳しい試みだったのです。まさに主イエスの、神の子としての、父なる神様に従っていく者としての真価が問われるような場面だったのです。その試みを前にして主イエスも、「試みに遭わせないで下さい」と神様に祈られたのです。つまり主の祈りは、主イエスが私たちのために教えて下さった祈りであるだけではない、主イエスご自身の祈りでもあるのです。私たちは、主イエスご自身が真剣に祈られたその祈りを、主イエスと共に祈っていくのです。そして主イエスは、このように祈りつつ、しかし父なる神様のご計画に従って、十字架の苦しみと死とへの道を歩み通されたのです。つまり試み、誘惑に打ち勝ち、父なる神様への信仰を、服従を貫かれたのです。そのことによって、私たちの救いが実現しました。私たちの救いは、主イエスが試み、誘惑に打ち勝って神様への服従を貫いて下さったことによっているのです。

　主イエスの弟子たちは、この祈りを教えられ、主イエスと共にこの祈りを祈りつつ歩んでいきました。しかし彼らは、いよいよ主イエスが捕えられ、十字架につけられていく時、つまり主イエスに従っていくことによって自分の身にも危険が及ぼうとした時に、みんな、主イエスを見捨てて逃げ去ってしまいました。彼らは試みに打ち勝つことができなかったのです。わが身かわいさのあまり、主イエスに従っていく信仰を捨ててしまったのです。主イエスの十字架の死は、その弟子たちの罪を背負い、それを赦すための死でもありました。それゆえに復活した主イエスは、その弟子たちに現れて、彼らが試みに負け、誘惑に陥ってしまったその罪を赦して、もう一度弟子として、主イエスに従い、その救いを宣べ伝える伝道者として立て、遣わして下さったのです。試み、誘惑に打ち勝たれた主イエスが、それに負けてしまった弟子たちを救って下さったのです。私たちの救いもこの弟子たちと同じようにして与えられると言わなければならないでしょう。私たちも、主の祈りを教えられ、それを祈りつつ信仰の生涯を歩みます。しかしそこには様々な試み、誘惑があり、私たちを神様から引き離し、その恵みを見えなくさせ、神様を信じることが束縛であり、信じないところにこそ自由があるかのように思わせようとする力が働きます。その力の前で、私たちはまことに弱く脆いものです。「自分は最後まで主イエスへの信仰を貫き通すことができる」などと胸をはって言うことのできる人はいないでしょう。いるとしたら、それは自らの弱さがよくわかっていないということに過ぎません。あのペトロもそのように言っていたのです。しかし結局三度主イエスを「知らない」と言ってしまったのです。私たちはそのように弱い者です。自分の力で試みに打ち勝てる者ではありません。そのような私たちのために、主イエス・キリストは独り、試みに打ち勝って十字架の死への道を歩み通して下さったのです。試みに負けてしまう私たちが、この主イエスの十字架の死によって、赦され、信仰者として立てられていくのです。「我らを試みに遭わせず、悪より救い出したまえ」という祈りは、私たちが試みに満ちたこの世を、この主イエス・キリストと共に歩んでいくための祈りです。主イエスが教えて下さり、主イエスご自身も祈りつつ歩まれたこの祈りを、私たちも共に祈りつつ歩むことによって、私たちの信仰の歩みが、主イエス・キリストと共なる、主イエスに支えられた歩みとなるのです。この祈りを祈ることなしに生きるならば、私たちは、様々な試み、誘惑と自分一人で戦っていくことになります。その戦いに勝ち目はありません。アダムとエバも、蛇の誘惑に負けてしまったのです。それが人間の現実であることをあの話は教えています。最初の人間アダムとエバに出来なかったことを、私たちが出来るはずはないのです。けれども、そのアダムとエバに出来なかったことを成し遂げて下さった方がただ一人おられます。それが主イエス・キリストです。主イエスはただ一人、試み、誘惑を退けて、父なる神様のみ心に従い通されたのです。この主イエスが共にいて支え導いて下さることを祈り求めつつ生きることによって、私たちは、試み、誘惑と戦っていくことができるのです。あるいは、その戦いに敗れてしまうことがあっても、もう一度神様のみもとに立ち返ることができるのです。私たちは弱い者ですから、試みを受けることによって神様の恵みを見失ってしまうことがあります。神様を信じて生きることが不自由な束縛された人生であるように思ってしまうことがあります。しかしそのような私たちのために、そのような私たちに代わって十字架にかかって死んで下さった主イエス・キリストにこそ、神様の恵みは確かにあるのです。この主イエスの父なる神様のもとでこそ、私たちは本当に自由な、生き生きとした人生を、のびのびと生きることができるのです。「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください」という祈りによって、私たちはそのような人生へと導かれていくのです。

牧師　藤 掛　順 一

[2000年11月12日]

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