戦艦「大和」を制作する(その9)


 (NEW)

 [Shade]で制作中の進行状況です。H13.3.18

前回のアップでは椅子のシートが真っ平らで、ちょっと不自然でしたのでまん中に凹みを入れたのと背もたれのパイプの形状を変更しました。


 [Shade]で制作中の進行状況です。H13.3.13

96式25mm三連装機銃を作っています。空母「信濃」制作の際に一度作ったのですが資料不足と経験不足でけっこういい加減な代物でしたので、さすがにそれでは通用しない状況になってきたので新規に作り直しました。
以前より資料が豊富にはなりましたが統一性がなく特に左側(射手側)の表現がバラツキが大きいので推測の域を出ない箇所が少なからずあります。
あとは12.7センチ高角砲(シールド無し)も過去の代物なのでこれも作り直しです。


 [Shade]で制作中の進行状況です。H13.3.1

飛行作業甲板のテクスチャを決めかねているうちにあっという間に2週間が過ぎてしまいました。ところがなんと言う奇遇かその間に元「大和」乗組士官の方(現時点ではご本人の意向でお名前などの公表は差控えさせて頂きます)にお会いする機会を得ました。その方はマリアナ沖海戦から菊水作戦時までの重要な作戦すべてに「大和」士官としてに乗艦されておられました。氏によりますと飛行甲板がコンクリートだったという記憶はなく鉄鋼板だったと思うとの事でした。いずれにせよなんらかの辷り止めを施したものでないととても危険でコンクリートの剥き出しというの滑らないのでしょうか?
たしかに一人だけの記憶に頼るのはどうかと思いますが、可能性を表現するのもCGならではかと思います。
この点はまだ流動的に考えております。

註)その後ヤヌス・シコルスキー氏の「大和図面集」の中の写真(飛行作業甲板で主計科員を撮影した)には旋回盤やその周辺に辷り止めが施されたものが写っていました。
但し甲板全体のものでは無いので、これで辷り止めが完全に証明された事にはならないようです。(3/13)

[Shade R4]になってレンダリング時のモアレが改善されたので辷り止めの表現(今回のは目が細かすぎました)などには助かります。

また夜間通行帯はリノリウムの可能性もあるとの事と、興味深いことには木甲板はマリアナ沖海戦時にはすでに防火塗装として黒く(といっても真っ黒ではありませんが)塗られていたという事です。おそらくトラック島泊地に碇泊中に施されたのかもしれません。この木甲板の色については、別の「大和」乗組員の方の情報では、防火塗装については否定されておられます。
ただ船体色(グレー)や艦底色(赤)はかなり黒っぽいという点では一致していました。いずれにせよ戦後数十年経過した今となっては断定はむずかしいですね。
自分のCGでは、レイテ沖海戦や菊水作戦時の「大和」の写真が黒っぽく見えることから一応防火塗装を施した状態で表現してみます。


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