乙型駆逐艦「秋月」を制作する(その1)


「秋月型」は、防空駆逐艦とも呼ばれ、昭和17年から終戦までに12隻が就役しました。防空駆逐艦と云う名前が示すように、従来の12.7cm高角砲ではなく、90度近く砲身が上がる10cm連装高角砲を備え、対空戦闘に威力を発揮したとされています。「秋月」は昭和19年レイテ沖海戦において米艦載機の攻撃を受け、沈没しました。


CG制作にあたって

CG制作にあたり「秋月」か「冬月」か迷ったのですが、両艦の相違点をゆっくり調べている時間が無くて結局資料の豊富な「秋月」に決めました。資料としては『秋月型駆逐艦(学習研究社刊)』と『軍艦メカニズム図鑑「日本の駆逐艦」(グランプリ出版刊)』がありますので、なんとかなると思います。


(NEW)

[Shade]で制作中の進行状況です。H11.12.30

いつもなら、艦橋の制作に取り掛かるのですが、「秋月」型の特徴である10cm高角砲をクリアしないと、先に進めない気がしてこちらから進めました。曲線や凹みのからみがあって今まで作った各種砲塔の中では、一番ヤッカイでした。それだけに、作り甲斐がありましたけれど。

この砲はキャンパスを張る必要がないので、砲身にジョイントをつけて、上下角を自由に変更可能にしました。ついでに旋回も出来るようにしたいと思います。砲身付近は疑似演算で、抜いてあります。あとはコの字型の手摺をつければ完成です。


[Shade]で制作中の進行状況です。H11.12.23

今回は、上甲板下甲板を張ってみました。ただし、下甲板の方は鋼甲板とリノリウム甲板にさらに左右に分割しなければなりませんが、うわものの関係がありますので、その時点で分割するつもりです。あとは、船首のフェアリーダー・舷外消電路・アンカーなどを作っています。フェアリーダーは簡単なようで、左右違う方向にヒネリが入っていて以外と手間がかかりました。まだ完全とはいえませんが、ここで時間食っててもしょうがないので先へ進むことにします。アンカー部の凹みは疑似演算で処理しています。

 

上の画像は、船体後方の船形と船首部の状態です。右の船首楼甲板後端が「秋月」では曲線になっていますが「冬月」・「満月」型は直線的になっているそうです。


 

[Shade]で制作中の進行状況です。H11.12.17

いつものように、船体から作っていきます。正面線図から入力し、船体を側面で20等分した箇所へキール状にならべていくと一応船体の形ができます。これを分割や左右合体をする前に、様々な角度からライトを照らしてヒケやギクシャクした箇所を修正します。(これが結構大変)それが終わるとやっと上のように分割ができます。


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